日本の代表的な行事である、節分。
神社やお寺では、節分の行事が行われることが多いですね。節分に豆まきをする家庭も多いと思います。
節分の豆の種類は、どこでも同じか、というと、そうではありません。どの地域でどんな種類の豆が使われるのでしょうか。そして、その由縁について解説します。
節分の豆の種類
節分の豆の種類は、地域によって違う
節分の豆の種類の代表的なものは、大豆、落花生があります。
豆の種類は、地域性があり、北海道や東北地方といった日本の北部では、落花生が使用されることが多く、関東から西日本にかけては、大豆が使用されるのが一般的です。また、九州では大豆が多いですが、鹿児島など南部の一部では落花生が用いられています。
炒った大豆で豆まきをする由縁
節分といえば、豆まき。豆まきをすることで、鬼を祓い、厄除けになるとされています。
豆(まめ)=魔滅(まめ)・・鬼を滅する
豆(まめ)=魔目(まめ)・・鬼の目をつぶす
節分に用いられる豆は、日本全体でみてみると、NO.1は大豆です。大豆は、五穀の中で、「穀霊が宿る」と言われており、神聖なもので、悪霊を祓う魔除けの効果がある、とされてきました。
また、「豆まきに使った豆から、芽が生えることは縁起が悪い」とされており、大豆を炒った「炒り豆」を使うのが良しとされています。炒ることで、「鬼を封じ込める」という意味もあります。
炒り豆とは違う、節分の「福豆」とは?
節分の豆に使うものは、正式なものは「福豆」と呼ばれるものです。
福豆とは、升に入れて神棚に供えた、炒り大豆のことです。
升(ます)=力が増す、福が増す
升は縁起の良いものとされています。
神社にお供えされた「福豆」が理想ですが、手に入れることが困難な場合もあるので、家の神棚にお供えするのもよいでしょう。
厄除けに、豆を食べる
節分で豆まきをしたら、残った豆(福豆)をいただくのが一般的です。
福豆を食べることで、厄除け、健康祈願になります。邪気や悪いものを寄せ付けないようにする効果があります。
年齢の数の豆を食べるとよい、と言われています。ここでいう年齢というのは、数え年のことで、通常の年齢プラス1歳となります。
例えば、節分の時点で満30歳、7月生まれの人の場合、その年に31歳となるので、31+1歳(お腹にいるときの1年も加算する)、つまり、32個の豆を食べる、ということになります。
節分の豆の作り方
前述の通り、節分に使う大豆は、生の豆ではなく、炒り豆です。
節分の日が近くなってくると、スーパーでも売られるようにもなりますが、お家で手作りすることもできます。手作りだと、硬さの調節もできますし、できたての美味しさを楽しむことができます。
炒り豆の作り方
1、乾燥大豆をボウルに入れ、水洗いし、3時間ほど浸す。
2、大豆をザルにあげて、よく水気を切る。
3、クッキングペーパーを敷いたオーブンの天板に、重ならないように広げる。
4、180度で40〜50分、オーブンで焼く。皮が弾けて、いい香りがしてきます。一粒食べてみて、柔らかければ、お好みの硬さまで焼いてください。
5、豆が冷めるまで放置する。
まとめ
このように、いろいろな由縁のある節分ですが、大事なことは、「思い」「意識」だと思います。
自分や家族、大切な人の幸福や健康を、心から願うこと。
邪気などは、目には見えないものですが、節分で、厄除けの儀式を行うことで、悪い気を祓うことができます。
豆まきをし、福豆を食べ、「スッキリした」「きれいになった」と勝手に思い込んでおきましょう。
そんな、ほんのわずかな気持ちの変化が、とても大事です。
気持ちが少しでもポジティブになることで、体の中で変化が起きています。
ストレス物質が減り、副交感神経が優位になり、血流が改善し、免疫力も高まるでしょう。
何気ない毎日を、楽しんでいきましょう。
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