失うものは何もない、と思える人は、心が強いと思います。
世間的には、「失うものは何もない」というのは、大切なものがない、守るものがない、どうでもいいように生きている、という意味で捉える方が多いようですが、私が今回書こうとしているのは、そういう意味ではありません。
大切なものはある、守るものもある、命を大切に生きている・・、だけど、失うものは何もないと思える心の強さについて、書いていきます。
今回の記事を読むことで、失うという概念が変わるはずです。大切なものを失いそうなとき、恐怖心に襲われやすいですが、失うという概念が変わることで、気持ちの変化を感じるのではないかと思います。
失いたくない、と思うもの
世間一般的に、多くの人が「失いたくない」と思うもの、というのは、どんなものでしょうか?
具体的には、「大切な人」「家族」「健康」「愛情」「信頼」「お金」「仕事」「住まい」「社会的な立場や地位」「希望」などなど。有形のもの、無形のもの、たくさんあるかと思います。
失いたくないものは、人生おいて、重要度が高いものです。
できない理由は、失うものがあるから?
「もっと○○したいです」
「○○したらいいじゃないですか」
「今の△△をやめたいです」
「やめたらいいじゃないですか」
このあとに続く「できない理由」は、一体何でしょうか?多くの場合、それは「恐れ」です。「何かを失うこと」を恐れているのです。
しかし、よく考えてみれば、「失うもの」なんて何もないことが多いものです。
「失う」のではなく、「形が変わる」
失う、と思うのは、一つのものだけにフォーカスしているからです。
高い視点で見てみれば、「失う」のではなく、「形が変わる」ということがわかるかと思います。
どういうことかというと、例えば・・
お金を失う、というのは、何かを購入するのにお金を使うことですが、お金だけを見たら、無くなった、失った、と考えてしまうでしょう。しかし実際は、お金と何かを交換しているはずです。何かのサービスか商品か、得たものが必ずあるはずです。
つまり、お金を失った(無くなった)のではなく、違うものに形を変えた、というだけです。
「仕事を失う」というのは、今までやっていた仕事をする時間が無くなっただけです。その代わりに、時間、自由、これまでの体験、スキルや能力など、形を変えたものが入ってきているはずです。
「人との別れ」というのは、相手との共有する時間が無くなったこと。その代わりに、学び、気づき、これまでの体験、新しい出会いなどが入ってきているはずです。
このように、この世界にある、有形のもの、無形のもの、いろいろなものに変換されたり、形を変えてぐるぐる環っているのです。
「失うものは何もない」と思う、心の強さ
この循環サイクルが腑に落ちると、失うものは何もない、と思う心の強さが芽生えてきます。
「失う」と思うと、恐れ、不安、心配で心がいっぱいになり、ネガティブになりやすいです。もちろん、その感情は悪いことではないし、ネガティブになるのは当然のことです。
しかし、得たものは必ずあって、得たものに感謝する気持ちを持つこと。そうすれば、心が軽くなるはずです。
過去に囚われずに、今を大切にしながら、心から望む未来に歩んでいきましょう。(^^)/
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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