言いたいことが言えない深層心理と過去のトラウマとの関係性

人間関係
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言いたいことが言えない、と悩む人は多いものです。

自分の思いを相手に伝えられずに悩むということは、本当は言いたい、でも言えていない状態です。1度や2度くらいならいいですが、何度も繰り返すと、深い悩みと発展してしまうことも・・。

〜したい、という「欲求」と「現実」が異なると、悩みや苦しみの種となってしまうのです。

家庭や職場などで、言いたいことが言えないというのは、ストレスにもなりますし、良好な人間関係を築いていく上で問題が起こってしまいがち。

わたし自身、言いたいことが言えない、口下手で積極的に話せない、という悩みがあり、先日、口下手改善教習所をされている清志さんに、オンラインでセッションしていただきました。

今回は、その時の気づきや学びと、わたしが得意とする心理やトラウマの話をまじえて書いていこうと思います。

自分の本音を打ち明けることで、「相手から嫌われるかもしれない」「相手がどう思うだろう?」「相手が嫌な思いをするのでは?」と考えると、恐怖心や不安感から何も言えなくなりますよね。

しかし、言葉にして伝えてみると、案外、相手に受け入れてもらえる事もあります。自分の内面と向き合うことで、心に引っかかっている問題の原因を知ることができ、余計な思い込みやネガティブな感情が削ぎ落とされ、本音を言える自分に変わっていくことができるはずです。

より良い関係を築いていくのに、役立てていただけると幸いです。(^^)/

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言いたいことが言えない、深層心理

自分の考えや本音を相手に伝えることは、自分を理解してもらうためには必要なことです。それなのに、言いたいことが言えない、というのは、心に何か引っかかる問題があるからです。

問題は、なぜその問題が起きているのか、原因がわかれば、より早く解決に向かうことができます。

「言いたいことが言えない理由」に着目していきましょう。

否定されるのが怖い

私たちは誰しも、否定されたくないと思っているし、「わかってほしい」という深層心理を持っています。

過去に、本音を言ったことが否定された、受けれられなかった、心が深く傷ついた経験がある人は、言いたいことが言えなくなってしまうことがあります。

否定されることで、自分がダメなのではないか、と卑下したり、自分に価値がないと思ってしまうと、恐怖心や不安感がともないます。

ネガティブな感情があると、避けたくなるのが深層心理です。つい、言いたいことを言わない、という選択をしてしまうのです。

人の価値観というのは、みんな違うものです。100%全員がわかってくれる、理解してくれる、共感してくれるなんてことは、あり得ません。

否定されることもあるという事実を、まずは受け入れましょう。そして、否定されたとしても、あなたの価値が減るわけでもないので、卑下する必要もありません。

否定されるということは、自分と相手の思いが「違う」という事実が明確になった、というだけなのです。出来事に感情をくっつけているのは自分自身です。起こる出来事をニュートラルに捉える習慣をつけてみてください。

相手に合わせた方がいいと思っている

相手に合わせるタイプの人は、言いたいことが言えずに悩むケースが多いです。(私もです・・)

平和主義で人とぶつかり合うことを避ける傾向にあります。トラブルを起こさずに円満に過ごしたいという心理が強いと、自分よりも相手を優先させる場面がよく出てくるでしょう。

相手に合わせて意見を変えた方が、敵対せずに済むからです。また、親しい人、身近な人ほど敵対されたくないという心理が芽生えます。

良好な関係でいたいという深層心理があるからこそ、相手に合わせたくなるのです。

しかし、実際のところ、身近な人や親しい人ほど、相手の本音を知りたい、と思われていることが多いのです。

この、相手との感覚のズレを、まずは理解しましょう。

本当の意味での良好な関係とは、ぶつかり合って勝ち負けを決めるものではないし、どちらか一方を重んじる、軽んじるというものでもありません。

お互いの気持ちや考えを出し合い、そこからより良い未来をつくっていく、というように建設的に考えるほうが、お互いにとって良い結果となるでしょう。

『和をもって貴しとなす』という言葉が、しっくりくるように思います。

自分の気持ちや考えを伝えることに慣れていない

これまで、自分の気持ちや考えを表現することに慣れていないと、相手から「言って」と言われても、躊躇してしまうことがあります。

また、何を話したらいいのか分からない、となると、焦りが出てきます。焦りや不安、緊張感があると、余計に言葉が出にくくなってしまいます。

慣れるには、数をこなしたり、実際に体験することが必要です。はじめのうちは、安心して話ができるように、何でも聞いてくれそうな人、否定しない人、話しやすそうな人を選んで話してみるのもいいでしょう。

とっさに言葉が出てこない

普段、サクサク言いたいことを言う習慣がないと、いざ発言を求められると、とっさに言葉が出てきません。

言いたいことが言えないことの背景には、精神状態が深く関わってきます。精神状態が緊張状態にあることは、頭の回転が悪くなり、言葉が出てこない原因となり得ます。逆に、リラックス状態だと、サクサク言葉が出てくるものです。

例えば、大勢の人の前で、頭が真っ白になる。仲の良い人の前ではおしゃべりになる。というのは、多くの人が経験したことがあるのではないかと思います。

深呼吸をしてみる、軽くストレッチをしてみるなどして、なるべくリラックスした状態でいられることを普段から心がけましょう。

また、とっさに言葉が出てこないのは、脳内で、情報が言葉になる過程がスムーズでない、ということも考えられます。言いたいことが言えないのは、単に自分の意見をまとめることに慣れていないせいかもしれません。

例えば、頭の中で発言についての整理ができないと、口を開こうとしても言葉が出てきません。これによって相手からも「何が言いたいの?」と思われることもあるでしょう。

また、言いたいことが上手くまとまらないと、その発言にも自信が持てません。「言ってもいいのかな・・」と迷うことが多くなり、結果として口を閉じてしまうでしょう。

私たちは普段、何気なく言葉を話していますが、脳内にある必要な情報がピックアップされ、それらが組み合わせられ、言葉というものに変換され、口から出てくるものです。結構、高性能だと思いませんか?

誰もが本来持つ能力ですが、普段、あまり使っていないと、能力が鈍ったり、遅くなってしまうのです。

この能力を高めようとするなら、日常で反射能力を上げる練習をすることがオススメです。

私は先日、反射能力を鍛える方法を一つ教えてもらいました。

それは、電車に乗っているときに窓から見えるものを、とっさに言葉にする、というものです。

例えば・・

空の雲を見て、「大きな龍みたいな雲」

飛んでいる鳥を見て、「空を自由に楽しむ鳥」

というように、視覚(五感)から入るものを「言葉」にしていくのです。(電車の中など、口に出すことができないときは、心の中で思うだけでもOKです)

このようにして、脳の回転数をあげる習慣を行うことで、言葉が出てきやすくなるそうです。

教えていただいてから、早速私も練習を始めました。よかったら、一緒にやりましょう!この練習の結果も、また記事にしようかな、と思っています。(^^)

相手の気持ちが大切だからこそ、言えない

相手の気持ちを考えてしまうほど、言いたいことが言えなくなることがあります。

感受性が豊かな人も、言いたいことが言えない傾向にあります。相手の気持ちを過剰に感じ取ってしまうからこそ、「言ったらいけない」と思ってしまうのです。

この深層心理は、優しさです。

「自分の言ったことで不快な思いをさせるかもしれない」

「深く傷つけることになったらどうしよう」

誰でも、大切なものは傷つけたくない、という深層心理を持っています。相手を大切に思うからこそ、傷つけたなくないからこそ、言いたいことが言えずに、躊躇することもあるでしょう。

しかし、傷つくかもしれないけれど、きちんと言葉にして言ったほうが相手のためになることもあります。

そんな時は、思いやりの一言を付け加えましょう。

「もしかしたら、嫌な思いをするかもしれないけど、ごめんね。」

「◯◯さんにとって大事なことだと思うから言うね。」

一言、思いやりのクッションを置くことで、相手は心の準備ができるし、ちゃんと聞こうという姿勢にもなります。また、あなたの優しさ、思いやりも、相手の心に届くはずです。

批判、非難されることを恐れてしまう

普段から、批判されることや非難されることに恐れを感じる傾向がある人は、言いたいことが言えない傾向にあります。

言いたいことを言うことで批判や非難を浴びる、ということを無意識に想像してしまい、傷つくくらいなら言わずにいることを選んでしまうのです。

つまり、言いたいことを言わないのは、自分の心が傷つかないようにするための防御策なのです。

言いたいことが言えないのは、自分のせいだけではありません。ときに育った環境による原因も考えられるので、育ってきた環境や置かれている状況を冷静に見つめなおすことも必要です。

自分に自信がない

言いたいことが言えないのは、まず自分に自信がないからと考えられます。

例えば、自分に自信がないと「この発言は正しいのか」と迷うことも多いでしょう。また、自信がないからこそ「反論されたら……」と悪いことばかり考えます。

しかし、自信がないからと言いたいことを言わないでいると、さらに状況は悪化するでしょう。より良い未来のためにも自信がないからと自分を責めないことも大切です。

気持ちや価値観、考えというのは、みんな一人一人違うものです。違うのが当たり前です。違うことに恐れる必要はありません。

また、日常から、評価や批判に意識しすぎない心を作ることも重要です。正しいか間違ってるか、損か得か、好きか嫌いか、ということにこだわるよりも、未来にどう生かすか、という視点で物事をみる習慣をつけるようにしましょう。

辛く苦しい過去からトラウマになっている

言いたいことが言えないようになるのは、過去に大きなトラウマを負ってしまったからとも考えられます。
また、自分の発言によってトラブルに巻き込まれたことがあると、以後は「もう二度とあんな事態になりたくない」と強く思うようになります。これによって発言を避ける意識が生まれてしまい、言いたいことを主張できなくなります。
例えば、過去に「あなたの主張は間違っている」「バカらしい」「最低だ」「あなたのせいで」といった批判や非難を浴びれば、それがトラウマとなって心に残るでしょう。
心の傷が深いものであればあるほど、何年も引きずってしまうものです。心の傷が癒えるような体験がないと、心の傷は時間が経っても癒えずに残っているのです。

そして、「あのときと同じように批判されたら」と恐怖を感じてしまい、本音が言えなくなります。

小さい頃から自分を表現できない環境にいた

小さい頃の家庭環境は、大きくなっても強い影響力があります。

例えば、親から「言うことを聞きなさい」「口ごたえしない」「反抗してはいけない」といった精神的な抑圧を受けていると、言いたいことが言えなくなり、相手に従った方が正解だと思うようになります。

また、言いたいことを言うことや、自分を表現することに「悪いことだ」と思い込みが作られてしまうと、大人になっても「自己主張は悪」という深層心理から、言いたいことが言えなくなるのです。

無意識に作られた思い込みによって、私たちは、感情も行動も変わってきます。

まずは、今現在、どんな思い込みを持っているのか、どんな価値観で生きているのか、というのを、客観的に見て、把握していきましょう。

今、自分が持っている思い込みで、人生がうまくいっている、最高の人生を歩んでいる、というのなら問題ないのですが、悩みや苦しみが多い、というのなら、思い込みを見直し、より良い人生を歩むための価値観や考えにシフトする必要があります。

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最後に

言いたいことが言えない深層心理と過去のトラウマとの関係性について、書いてきました。

情報が手に入りやすくなった現在、話し方などのノウハウは、巷にたくさん転がっています。

だけど、ノウハウを学んでもできない、変わらないのは、心に引っかかっている問題、深層心理が深く関わっているものです。

まずは、抱えている問題を明確にし、不要な思い込みやネガティブな感情をそぎ落としていきましょう。すると、本来の能力が自ずと目覚め始めます。

今回のテーマは、私自身も抱えているテーマでもあるので、私も取り組んでいきます。一緒に前進していきましょう!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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