「悩みの9割は人間関係が原因」と言われるほど、人間関係で悩み、ストレスを抱える方は非常に多いです。
少々のことや、短期的なことならいいですが、長期的に続くと、心が疲弊して、体調を崩す原因にもなりかねません。
今回は、人間関係のストレスを軽減する、他者優先、自己優先のバランスをとる方法について、書いていきます。
他者優先タイプと自己優先タイプ
人間関係でのストレスを改善するために、今回は、簡単に2つのタイプに分けて考えていきます。
他者優先タイプと自己優先タイプです。
他者優先タイプ
まず、他者優先タイプ。このタイプは、自己主張はあまりしない、謙る、控え目、人に合わせるのが得意、気遣いが上手、のような特徴があります。
人のために行動できるので、信頼を得やすく、おもてなしの精神で相手を喜ばせることもできるタイプです。
弱みとしては、他者を優先しすぎて、自分の気持ちを抑え込んでしまいがち。遠慮して言いたいことが言えず、自分らしくいられなくなることも。
自分の欲求を我慢し、満たされずにいるため、ストレスを抱えやすくなります。自分を犠牲にして、辛い思いをし、幸の薄い人生となることもあります。
自己優先タイプ
次に、自己優先タイプ。このタイプは、自己主張する、一歩前に出る、自分の軸を持つ、意見を言える、自分らしさを大事にする、といった特徴が挙げられます。
自分の軸を持ち、リーダー性を発揮したり、一貫性のある行動をとったりすることもできるタイプです。
弱みとしては、ワガママ、自分勝手、相手への配慮を怠り、利己的で自己中心的な行動をとってしまうことも。
相手を振り回してしまい、ストレスを与えてしまいます。また、自分の思い通りにならないと、イライラしたり、不安になったり、感情がブレやすくなります。
みんな、どちらの要素を持っている
この2つのタイプは、どちらか一方だけというものではなく、誰しもが両方の素質を持っているものです。時と場合によって、相手によって、どちらが優位に出るか、どちらの方が出やすいか、という違いです。
どちらかに偏りすぎないようにする
両方の素質のうち、どちらか一方に偏る状態がずっと続くと、相手か自分、どちらかに精神的負担がかかり続けるため、相手との関係性を良好に保つことが難しくなることがあります。
偏りすぎを解決するには、客観的に自分を見て、どちら側が優位になっているのか、偏りすぎていないかをチェックし、バランスをとることが大切です。
自己優先タイプに偏らない
まず、自己優先タイプ。
誰しも、自分のことは大切にしたいと思うもの。傷つきたくないし、我が身を守りたい。そして、愛されたい。しかし、人のことを考えずに利己的になると、人間関係はうまくいきません。自分が苦しい時は必死に助けを求め、愛情などの求めているものが手に入らないと怒ったり不安になったり。そしてそのネガティブな感情になることを相手のせいにして、責任を押し付ける、ということにもなりかねません。
自分のことで頭がいっぱいになっている時こそ、自分のことより、相手のことを考えると良いです。意識の重点を自分から相手に移すことで、脳内スイッチが切り替わり、利己的な考えから解放されるはずです。
優しさや慈しみ、思いやりの気持ちを持って、相手に意識を向けていきましょう。そうすれば、仮に、自分を優先して行動することがあっても、あなたのお陰、みんなのお陰、という感謝の気持ちが自ずと湧いてくるはずです。
他者優先タイプに偏らない
次に、他者優先タイプをみていきましょう。
相手に意識の重点を置きすぎると、自分のことが見えなくなってしまうことも。人は、同時に2つのことを見ることができないからです。その結果、自分のやりたいことがわからない、何が好きかわからない、ということにもなりかねません。
心の奥にある自分の欲求に意識を向けられることなく、ずっと放置され、満たされないままでいると、心がモヤモヤして、スッキリしない感覚を抱えることになります。知らず知らずのうちに、ストレスとなってしまうことがあります。
時には自己主張し、自分の意思を示すことも必要です。自分の欲求は、相手に気付いてもらうのを待つのではなく、自分からきちんと伝えないと、相手には伝わらないのです。
自分を優先させることへの罪悪感を捨て、自分の欲求に「許し」を与えてみてください。もう少しワガママになってもいい、もう少し自分の心に素直になってもいい、言いたいことを言ってもいい、もっと楽しんでいい、自分の幸せを優先してもいい。
ずっと禁止し続けてきたことを許すことで、縛られていた心が、スーッと解放され、同時にストレスから解放されていくはずです。
注意していただきたいのが、他者優先タイプは、利己的な人を引き寄せることがあることです。利己的な人にとっては、自分に合わせてくれ、従順で何でも言うことを聞いてくれる、優しい他者優先タイプが都合のいい存在で、心地いいと感じるのです。
しかし、この関係が長く続くと、他者優先タイプ側の欲求が満たされずに、だんだん不満がつのり、苦しくなってしまうのです。
ひどいケースになると、騙されたり、都合のいいように扱われたり、欲望まみれの男性に遊ばれるなど、心が深く傷つくことにもなりかねません。
その場合は、相手と自分を繋げているものが、誠実な愛情であるのかどうか、一度冷静になって考えてみることです。自我欲を満たすだけ、心の穴を埋めるだけの関係では、一時的な満足感は得られても、真の幸福感は感じられません。誠実な愛情は相手の幸せを願う、純粋で美しいもので、心が温まるものです。
他者優先と自己優先のバランス感覚を身につけ、相手も自分も、心から笑顔で過ごせることを目指していきましょう。
あなたに沢山のHAPPYが訪れますように。(^^)/
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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