世間一般的には、不平不満は好ましくないことと捉えられていますが、私は悪いことだとは思いません。
むしろ、未来を輝かせる、可能性の扉だと思っています。
なぜなら、不平不満があるということは、問題を認識しているということだからです。
それに対し、不平不満が、実は心の中にあるにもかかわらず、それに気付いていない、または心にしまい込む方が好ましくないと考えています。
今のままで十分、と変化を拒み、現状に満足することは、成長を妨げ、未来の可能性を狭めることにもなりかねません。
問題を認識できるからこそ、革新を起こし、より良い未来を創っていけるものです。不平不満を感じることに善悪をつける必要はなく、大事なのは、不平不満をプラスの原動力に変え、より良い未来に繋げていくことです。
不平不満を冷静に見つめなおす
怒りや悲しみなどのネガティブな感情があると、物事をゆがんで見てしまいがちです。
多くの人は、満足している部分の99%よりも、不満に感じる部分1%に目がいく、と言われています。
つまり、満足していない部分が圧倒的に少ないにもかかわらず、それを拡大して巨大化して見ている、ということです。
例えば、相手のできないところや弱みばかりに目がいく、自分のコンプレックスやダメな部分が異常に気になる、仕事で嫌なことばかり考えてしまう・・など。
ネガティブの沼に沈む前に、改めて現実を、余計な感情抜きで客観的に見てみてください。拡大して見ている不平不満の部分を、元の小さい大きさに戻し、縮小された99%の満足している部分は元の大きさに戻します。
冷静に見つめ直すだけで、深刻に悩んでいた悩みが、あまり気にならなくなったり、心に余裕ができたりするものです。
裏にあるメリットに気付くこと
嫌なこと、弱みだと思うこと、不満に思うことというのは、100%悪いことか、というとそうではありません。不平不満に感じていることの裏にはメリットがあります。それがあるお陰で得ているものが必ずあるものです。
例えば、パワハラしてくる上司がいたお陰で、負けない精神力がつた、人の気持ちの変化を感じ取れるようになった、というように、身につけたもの、成長できたことが必ずあるものです。
お陰様でできるようになったこと、手に入れたものが明確になると、不平不満に思っていたことに対して、少なからずとも感謝の思いが出てくるはずです。
許せなかったことが許せるようになることもあるでしょう。心が穏やかになるのを感じてみてください。
不平不満をプラスの原動力にする
不平不満は、裏返すと、希望や目標、夢に変わります。改善したいこと、克服したいこと、問題と感じていることを、見て見ぬふりをせずに、活かすことです。
嫌なことからは目を背けたくなるものですが、逃げずに向き合い、現状を変えていくことで、今よりもっと素敵な未来を創っていけるのです。
問題に向き合うことは、場合によっては、すごくエネルギーが必要で大変なことかもしれません。時間がかかることかもしれません。人一倍の協力が必要になるかもしれません。
それでも、諦めずに続ければ、結果はどうであろうと、その前向きに生きた経験は、かけがえのない強みや自信となるはずです。そして、同じ悩みで苦しむ人を救える人になることもできるのです。
可能性の扉でもある不平不満をたくさん見つけることは、才能の一つだと私は思っています。
逆に、不平不満を何も感じないことは、嫌を嫌だと認識できないように、感覚が麻痺している可能性があります。そういう場合は、あえて、意識的に見つけてみるのも良いかと思います。これも、紙に書き出してみるのをオススメします。視覚化することで、心が整理されます。
不平不満に思うことをもとに、どう変われば快適になるのか?どうなれば楽しいか?どうすれば良くなるのか?何を変えればいいのか?というように、未来を描いて見ましょう。
例えば、仕事で業務改善に取り組む、時間の効率化を目指す、起業する、ダイエットをする、内面も外面も磨いて美しくなる、夫婦・親子関係を改善する、コミュニケーション力をアップさせる・・など、具体的にやるべきことや目標、未来の方向性が明確になります。
今が最高峰の自分、今が最高の状態だ、なんていう人はいません。もし、いるとしたら、それはきっと、人生を諦めた人です。「もういいや。どうせ、これ以上は無理だ。」って。
きっと、行きたい次のステージがあるのではないでしょうか。まだ伸び代があるのではないでしょうか。私は、そう信じています。
可能性の扉の向こうには、今より素敵な未来が、より魅力的なあなたがいるはず。扉を開いて、進んでいきましょう。
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